仕事が多忙なことを理由に不摂生を続けたごん太。偶然出会ったインターネット広告の限定10名のパーソナルトレーニング無料モニターに何も考えずに申し込んでしまい後悔。ある日携帯には1件の不在着信。そこに折り返すと、パーソナルジム POWER(仮名)に繋がり、トレーニングの予約をしてしまう。そして、5日後ついにトレーニング当日を迎えてしまった。
前のストーリーはこちらから!
恐怖感とワクワク感のはざまに
トレーニング当日。その日は平日であったため職場から向かう必要があった。そこからパーソナルジム POWERまでは電車で約30分。その日は18:00には職場を出る必要があっため、日中は仕事に集中し恐怖感なんて感じることはなかった。そう職場を出るまでは。
職場を出て、電車に乗り込むとすごい恐怖感が襲ってきた。
- そもそも今日は何をするんだろう
- トレーナーって男性かな?女性かな?
- トレーニングをするとしたら何時間ぐらいやるのだろうか
そう、予約の時は頭が真っ白で本来確認すべきことをまったく確認していなかったのだ。唯一言われたことは「手ぶらで来てもらっていいですよ!水もウェアもこちらで準備しますので」とだけ。
パーソナルジムによって異なるが基本的には下記の準備をして通う必要がある。
- シューズ
- ウェア
- 飲み水
- タオル(汗拭き用)
- バスタオル(ジムによってはシャワー完備)
必死に移動の電車の中で、パーソナルジムの情報をかき集める。ホームページではどういうトレーナーがいるのか、そのトレーナーの経歴はどういうものなのか、そこのパーソナルジムの強味など情報が色々記載されている。確かに、広告で飛びついただけで、しかも無料だからということで住所以外何も調べていなかったのだ。
昨今パーソナルジムはライ〇ップを皮切りに、さまざまな場所で展開されている。そのため各パーソナルジムは各特長を打ち出していたり、そこのトレーナーの情報を明確にのせて、訴求力を高めていることが多い。よって、パーソナルジムと一言にいっても下記のような特色があるのでそこは十分に調べた上で申し込みをした方がよい。
●特色の例
- トレーナーがすべて女性(特に女性客を狙っている)
- 有名店より安価(コスト感での訴求力を高めている)
- 手ぶらでOK(仕事帰りのお客様などを狙っている)
- アクセスのしやすい場所にある(幅広くお客様を狙っている)
- ダイエットに特化している(食事面などについても細かいケアを受けることができる)
ホームページの見るとトレーナーが4~5名ぐらい掲載されていることを確認した。4人が男性で1名が女性。 それからさっすると電話の声が女性だったから、この女性が今日は出てくるのかなと想像した。ぱっとみは、スポーティーな感じのかわいらしい女性。こんなトレーナーもいるのかと思いつつプロフィールを読むと、「アメフトが大好き。学生のときはアメフトのマネージャをやってました♡」との記載。なんか引っかかる。。。。見た目たとは想像つかないぐらいのスパルタだったりして、、、とか思いながら、ジムが入っている大きな雑居ビルの前に到着したのだ。
ここは監獄
約束の時間の10分前。ついに入口に到着してしました。そのビルはすごく無機質で触れるとひやっとする冷たさを感じるであろうコンクリートの外観。その威圧感にただただビルの前に呆然と立ち尽くす。指示されたのは4階だ。エレベータのボタンを押すのにこんなに勇気がいるとは思わなかった。6Fに止まっていたエレベータが1Fに向かって降りてくる。エレベータを待っている間に、走馬灯のようにあの広告に出会ったときから今日にいたるまでの記憶がフラッシュバックしていた。おそらく15秒ぐらいだったはずだが、10分ぐらいに感じた。エレベータが到着し乗り込み4階におり、扉があく。

扉が開いた瞬間に
「はい、あと3かーい!!」
扉が開いた瞬間に、奥の部屋から女性がそう叫ぶ声が漏れてくる。この声は、あの電話のときの声だとすぐにわかった。エレベータの扉の閉めるボタンを真剣に押すか悩んだ。その時にパーソナルジムのポロシャツをきた男性が出迎えてくれた。「もう、逃げられない」そう思い、とりあえず精いっぱいの引きつった笑顔で「こんにちわ」と挨拶した。
「とりあえずこちらの部屋で待っててください。まだ担当は他のお客様のセッション中なので」と言われ通された部屋。外観の無機質さとはかけ離れたそのおしゃれな空間にはあの有名なアーノルド・シュワルツェネッガーの写真が飾られていた。私にとってはただのムービースターだったのだが、ボディビルを極めた男だと知ったのはもっと後のこと。
ついに始まる
そわそわしながら、待つ。すると先程の女性の声で「お疲れ様でしたー!」と隣の部屋から声がした。ついに始まる。そう決意したとき、待合室の扉が開かれた。すると、ホームページで見ていた女性がその場に立っていた。写真通りのスポーティーな女性。 なんなら想像していたよりも小柄な女性で年齢は25~7歳ぐらいだろうか。今のいままですごい恐怖感を感じていたのが馬鹿らしく感じるくらいなぜか安心感を感じた。
カウンセリング
椅子に座りながらカウンセリングのようなものが始まった。聞かれた事は下記のような事。
- 身長・年齢・体重(これは実際に測定する)
- なぜダイエットをしたいのか
- 過去のスポーツ経験
- 現在のスポーツ経験
- 特になりたい体のイメージ
- 過去に大きな怪我をしたことはないか
- 現在服用している薬はないのか
- 食事制限も行うけど、やり抜く覚悟はあるのか
これらのことをヒアリングされた。過去にスポーツはしていたが、いまはしていない。なりたい体のイメージなんて全く考えたことなかったので、「ない」としか言えなかった。で、最後の問い。「やり抜く覚悟はあるのか」と問われたとき、正直何をやればいいのかわからなかったし、どういう事をするのかもわからなかった。けど、「はい」以外の回答はもちろん出すことはできなかった。
パーソナルトレーニングにおいては上記で書いたような情報については事前に整理していったほうがよい。特になりたい体のイメージがあるのであれば、それはしっかりトレーナーに伝えよう。あとは過去の大きな怪我の経験などはしっかり報告すること。特に腰や肩は筋トレを行う上でかなり重要な部位でありそれなりの負荷がかかる。つまりこの箇所において過去に怪我をしていたりするとトレーナーはその部位の負荷や危険性の少ないメニューを組んでくれる。またトレーナーはプロなのでしっかりどういう怪我をしたのかどういう痛みがあるのかなどを伝えると、丁寧に体の筋肉の繋がり方などを説明してくれるので、将来自分で一人でジムでトレーニングする際においても非常に有益な情報となる
「じゃぁ、とりあえず今日は初日なのでまずはゆるーく体を動かす程度にしておきましょう」
そういって、その女性トレーナーは私をトレーニングルームに案内してくれた。
次回 パーソナルトレーニング体験~ゆるーく?編~ へ続く
コメント