まずはストレッチ
通された部屋でその女性トレーナーのラガー(仮名)さんはヨガマットを敷き始めた。「とりあえずそこに仰向けになって寝転がってください」と言われ、私は指示通り寝転がった。すると、足や腕などを掴みながら動的ストレッチをやってくれた。今まではストレッチと聞くと当たり前のように静的ストレッチをやっていたので、こういう動的ストレッチというのをあまり経験したことなかったので最初は何をやっているのか全くわからなかった。
ウォーミングアップ
ストレッチが終わった頃に
ラガーさんが「ウォーミングアップでプランクしましょう」とのこと。
さすがにプランクというものはどういうものか知っていたので「あぁこれは楽だな」と思い、安堵。
私が知っているプランクはもちろんこれ。
ただ、なにかラガーさんが天井を見あげ準備を始めた。私もそれにつられて天井を見え挙げると、
なんだから不信なものがぷら~んとぶら下がっている。。。
「このTRXに足をひっかけて、プランクをお願いしまーす!」。自重での経験はあったけど、このTRXと言われる天井からぶら下がったものに足をのせてやったことなんてもちろんない。けど、まぁ体はほとんど地面と水平で普通の自重プランクと変わらないし所詮自重のみ。それに「ウォーミングアップ」って言ってたからそんなにしんどくないだろう。そう思っていた。
ラガーさん「今日は初日なんでまずは3分ぐらいでいきましょっか」
とのことなので、足をのせてみた。すると、、、自重プランクより明らかにきつい。そしてすごくアンバランス。しっかり体を固定しないと、足がぶらぶら動いてしまうし何より自重のプランクだと画像の通り頭から脚の方に向かって少し傾斜しているが、TRXを使うことで地面とおそらく全く水平になっている。おそらく横からみたらスーパーマンみたいな姿勢なはず。そこでラガーさんがカウントダウンを開始。「なかなか苦しい、、、、」と内心思っていたところラガーさんが
「はい、もっとお尻を下げて体をまっすぐに!!!!」
これがめっちゃきつかった。きついのを避けるために、自然と体が「くの字」のようにお尻を突き出して楽な姿勢になっていたのだ。そして自分ではそんなつもりがないのに自然と体が楽な姿勢に逃げてしまうのだ。そして何より恐怖を感じたのはラガーさんが明らかにさっきの口調じゃなくテンションがあがってる感じがした。
1分経過、、、、、、、、、2分経過、、、、、、
正直、この2分経過の時点でめちゃくちゃ辛かった。もう今すぐにでも膝を付きたい。。ただ、いま膝をついたら「負けた気分」になってしまう。ただ「負けたくない」という気分だけでひたすらがんばった。ラガーさんが2分過ぎたあとから10秒単位でカウントダウンを始める。
はい、10秒、、、、、20秒、、、、、
正直、人生でこれほど10秒を長いと感じたことはない。そもそも2分経過の時点で、すでにほぼ限界まで来ている。プルプルし震えが止まらない体。しかし「休んで良いよ」って言ってくれそうな気配のないラガーさん。
正直、2分35秒あたりだろうか。私は弱音を吐いた。「もう、限界です。。。。」と、すると
「はい、諦めない。 あと20秒!」
その瞬間思った。私がエレベータの扉が開いたときに聞いた声はまさにこれただと。
全く許してくれる気配のないラガーさん。もう頭は真っ白。今にも攣りそうな腹筋。その1秒1秒をただただ耐える。
「まだ終わらない。あと10秒!」
人生でもっとも長い10秒をいま噛み締めている。あのインターネットの広告を見たときになぜ申し込んでしまったのか。なんでこんな事になってしまったのか。この後どんな恐怖が待っているのか。生きて帰れるのだろうか。まるで仮面ライダーに直面したショッカーと同じ気分ではなかろうか。
「5、、4、、3、、2、、1、、終了!」
その掛け声とともに、私は崩れ落ちた。あと1秒も持たなかったと言える。限界までやったと言える。そんな気分だった。その時私は頭によぎったのだ。
「これがウォーミングアップなのか。。。。。と」
ちなみにTRXのプランクについてはこちらの動画がイメージが沸きやすいと思います。
レジスタンスバンド
ウォーミングアップでヘロヘロになった私にラガーさんが「次はレジスタンスバンドを使って脚を少しやってみましょうか。」とのこと。
さっきまで大声張り上げていたので、いきなり普通の女子に早変わり。
この緩急の差のすごさにびっくりしつつも、「レジスタンスバンドってなんですか?」と問う私。
今日は初日なので重い重量とかではなくレジスタンスバンドという負荷をあげるゴムチューブを使うとのこと。
ラガーさんが私に「マーメイドのように座ってもらっていいですか?」という一言からそれは始まった。。。。
次回 パーソナルトレーニング体験~マーメイドも楽じゃない編~ へ続く
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