今日は関西医療大学の研究報告である「成人の健康づくりへの関心と運動習慣確立の関連要因の検討」を読みましたのでそれをみなさんにシェアし自分の考えを共有したいと思います。
背景
現在の日本においては厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、運動習慣のある者の割合は30%前後にとどまっていることがわかった。さらに男性の30~40歳では20%程度にとどまっており、さらに女性の20~40代では20%を下回る低い水準であることが報告されております。しかし多くの人が健康づくりのための活動や社会活動への参加を示しているにも関わらず、定期的な運動を心掛けられている住民の割合は特に20~60代で低いことがわかった。
私の私見ですが下記のような背景があるのではと思っております。
- 男性は仕事盛りでフィットネスに意識がまわらない
- 女性は出産や結婚などライフイベントが発生し、運動をする余裕がない
- 運動は「良いこと」だと思っているため「参加する気持ち」はあるが、行動まで伴っていない
研究の方法
20~40歳および50~60歳の人を対象にグループインタビューを行い内容の分析を行った。1回1時間半~2時間程度で話しやすい雰囲気づくりの中、運動を続けるための要因などについてなどについて討論を行った。
結果
討論の結果、下記のような結果が得られております。
(*特定のカテゴリかつ数の多い要素のみの抽出)
カテゴリ | サブカテゴリ |
運動を続けるための要因 | 時間的余裕 |
家族や仲間の存在 | |
運動習慣を確立させる意欲 | |
運動による効果や成果の実感 |

自分なりの考察
2010年に策定されたスポーツ立国戦略では成人の週1回以上のスポーツ実施率を65%程度にする事を目標しているなか、現状は約43%とのことでまだまだ現状としては届いてないようだ。それらを達成するためにも、どうやって「継続」をしていくのかがポイントであるのでここについて深堀したいと思う。
やはりこのインタビューの結果からあるように時間的余裕および仲間の存在が大きいことがわかる。
これらから考えると
要素 | 対応策 |
時間的余裕 | テレワークや職場近くに引っ越しを行い通勤時間を減らす |
ゲームやTVなど削減しても問題ない時間を見つける | |
飲酒などせず朝早くおきて時間を作る | |
時間のかからないフィットネスから始める | |
家族や仲間の存在 | 職場や地域のコミュニティーに参加する |
子供や家族とともにできるフィットネスを行う | |
オンラインサロンのようなもので仲間を見つけともにフィットネスを行う | |
運動習慣を確立させる意欲 | 定期開催されるイベントに参加する |
知人・友人と定期的なフィットネスの約束を取り付ける | |
先にフィットネスの予定を入れてから、仕事や趣味の時間にあてる | |
運動による効果や成果の実感 | 毎日体重計で体重を測定する |
ランニングなどの時間を測定する | |
小さくて着れなくなっていた服を着てみる | |
夜の睡眠が深くなって良い生活リズムを作ることができる |
このような対応策をとることで、継続的な運動を行っていることが可能になると考えられます。
実体験のお話をすると、私も最初は運動がとても嫌でダメだったんですが毎週曜日を決めて職場の仲間と運動する日を決めてやっていくと、それが習慣化され、その日に運動しないとむしろ落ち着かなくなるようになりました。すると毎週1回だったものが、週2回になったり、1回の時間が長くなったりととてもアクティブになっていく自分がいました。いかに運動を継続させるのかがポイントであり一度継続するとやらないと落ち着かなくなるので、フィットネスをただ漠然と始めるのではなく「継続」を見据えた形で対策をすることが非常に重要だと思います。
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