サンダルランニングって何? サンダルランニングの基本をまとめた前回の記事はこちら!
まずは短距離からオシャレサンダル「イグアナアイ」でサンダルラン
野生の感覚を取り戻し、ランニングによる故障も改善するというサンダルランニングに興味津々のよしぞう。けれど、サンダルランニングに適したサンダル(ワラーチと呼ばれているタイプのもの)を持っていない。ひとまずは、家にあったソールがペラペラで足へフィット感も抜群な「イグアナアイ」というオシャレサンダルで走ることに。早速、いつもの裏山3.5キロ、300m登って下るコースを1往復してみました。
序盤の急坂から、いい感触。小さめの石がころころしている道をスタスタ登っても、特に足裏に痛みは感じません。むしろ、石や土、草を踏みしめる感覚が気持ちよくて、いつもよりスピードが出ているかも! 速足で坂を登っていると、不思議と笑みがこぼれてくる。なんだろう、この心地よさとワクワクする感じ。世界一の長距離ランナーと呼ばれるメキシコのタラウマラ族(ララムリ)は、100キロを超える距離を笑いながら走るそうだけれど、それはこの感覚なのか。
人類は昔、こうして裸足で土を踏みしめて歩いていた(正確には私は裸足では無い)。歩くたび、走るたびに大地と繋がる感覚があり、それが当たり前だった。自分が自然の一部だという意識を、日々こうして歩くだけで養うことができたのだろう。
一方現代ではふかふかクッションの靴で足は守られ、屋外で裸足になる機会もほとんど無く、大地を直に感じることは無い。それどころか、都市生活者にとっては、自然豊かな環境に身を置くことすら難しい。現代に生きる私たちは、自然からの分離感を常に抱いている状態なのだろう。
そんな歴史と哲学に思いを馳せながら速足で歩くうちに、スタートから急坂を登り続けて1キロ地点へ到着。今まで最速で16分だったのが15分で到着。ええ感じ。さらに上へと続く石畳の階段を上って、1.5キロ地点へ。うんうん順調。足の痛みや疲労感はありません。ここからはゴール地点までほとんど下り坂。
下り坂はサンダルが脱げそうな気がしますが、とりあえずいつものトレランシューズと同じ感じで走り出してみる。サンダルがパカパカして走れないかと思いきや、意外とスピードを出せる!サンダル底が滑る感じもありません。しかし、大きめの石を踏むとソールがしなり、それを支えるストラップもないので、やっぱり脱げた。おっとっと…とケンケンをしてサンダルに入り込んだ砂を払ってから履き直す。
下り坂は何度かサンダルが脱げましたが、石を踏まないように気を付ければ、もっとスムーズに走れそう。でも、ストラップで固定できるサンダルで走れば、そんな不便も無いのだろうな。
トレイルが終わり、自宅までは500mほどロード。コンクリートを走っても足に痛みや違和感は無い。ただ、着地のたびにパンパンパン!大きな音が鳴り響く。私の走り方とサンダルの材質のせいなのでしょうか。散歩中の犬にすごい勢いで吠えられました。不審者認定された模様。
そんなこんなで3.5キロほど走り、ゴール地点へ。走り終わって足をチェックしたら、サンダルに入り込んだ砂や土で足裏が汚れているけれど、それ以外は異常なし。擦れたり痛みを感じる箇所も見当たらず。足首、膝など違和感が出やすい関節部分にも異変はありませんでした。
次は10キロ! 再びオシャレサンダルで走ってみた
前回、下り坂でサンダルが脱げる以外は特に問題なく走れたので、次はサンダル10キロ走にチャレンジ。やはり「イグアナアイ」で走ります。前回のコースに、ゆるやかな道が続くトレイル往復6キロをプラス。さあ、いけるだろうか。
序盤は前回と同様、土を踏みしめる心地よさに酔いしれながら順調に進む。やっぱりサンダルランええんちゃう?イケてるいけてる。3.5キロのアップダウンを終え、ながらかな登りが続くトレイルへ。ゆる~い坂道を走るのって、けっこうしんどくありません?最初は気合で頑張るけど、息切れしていつも途中で歩き出してしまう道です。
ところが。サンダルランだと、ゆるい登りトレイル、休むことなく往路3キロ走れましたよ!なぜだ。単に私の体力がアップしているから?サンダルで走っている楽しさでメンタルが強化されている可能性も。サンダルの効能なのかは断言できませんが、トレランシューズで走った時より楽に感じたのは間違いありません。
そのまま復路3キロも休むことなく走り続け、順調にサンダルランは進んでいく。ゆるいトレイルが終わり、後半はゴール地点まで下り坂。問題ないっしょ~と余裕シャクシャクで走り出すと、数分後に左母指球に違和感あり。
親指の裏に小石が挟まっているような感覚があり、立ち止まってサンダルを脱ぎ、フリフリして小石を落とす。あれ、石出てこないな?気のせいかな。再び走り出すがまた小石の感触あり。確認するも何も入ってない。むむ…。まぁいっか。違和感を抱えながらもゴールまで走り続ける。
よっしゃーーー!10キロのサンダルランフィニッシュ。楽しかったよ~と自宅玄関でサンダルを脱ぎ、よくよく自分の足を見ると足指が泥だらけ。何度もサンダルが脱げたし、土が中に入り込んでいたのだろう。ワイルドだ。そしてまだ親指の裏の違和感が消えない。なぜだろうかと椅子に座って左足親指の状態をチェックしてみると…。
指の裏、皮が剥けとるー!それなりに大きく、ズルっといっておりました。そして右足の親指裏にも水ぶくれが出来ておりました。まだ皮が剥けず、丸く膨らんでいる状態。下り坂で足が前にずれるたびに、サンダルと親指裏がこすれて水ぶくれが出来た模様。小石が挟まっている感覚はこれでしたか。
ストラップなどの支えが全くないサンダルなのと、まだサンダルランに適した走り方が出来てないのが、水ぶくれの要因だと思います。私は痛みに鈍感なようで、大きな虫歯が出来ても知覚過敏くらいにしか感じられず、「こんな大きな虫歯があったら痛くて夜も眠れないはず…」と歯医者でドン引きされた経験があり。
頑張った両足をお風呂できれいに洗い、水ぶくれ箇所にはとくに何もせずそのままにしておきましたが、翌日には新しい皮も出てきて、痛みもさほど無くすぐに治りました。これは私の体質なので、水ぶくれができたら痛くて走れないという方もいるかもしれませんのでご注意を!
翌日、足首と膝に少し疲労感があったので、3日間休走日にして足を休めました。4日後に嵐山を走ったときも、まだ足首に少し違和感があったけれど、問題なく走れるレベル。その後は違和感、疲労感も無くなり通常営業中です。
サンダルラン、やっぱり面白い!イグアナアイは坂道で脱げやすく、つま先部分に土が入ってきてたまりやすいということが分かったので、ランニングに適したサンダルをゲットする必要がありそうです。でも、ランニング用と謳われていないサンダルでもそれなりに、楽しく気持ちよく走れることが分かりました。
サンダルラン情報をリサーチしてみると、スポーツサンダル、ビーサンなどでフルマラソンを完走する人もいるよう。高下駄でトレイルを走る強者も存在するようです。天狗か!
そしてそして、念願のランニング用に使えるサンダル「ゼロシューズ アクアクラウド」をゲット!!丁寧に使い方、足の慣らし方の説明書も同封されています。
いよいよ始める本格的なサンダルラン。楽しみすぎる~!また報告します。
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